イニストラード真夜中の狩り攻略の必須知識
MTG ARENAのクイックドラフトで「イニストラード真夜中の狩り」が戻ってきました。
イニストラードというとゾンビ、吸血鬼、そして攻撃的な人間など、ホラー好きには堪らない要素が沢山入っていますね。
ドラフトは、そのセットの知識の有無が大きく勝敗に影響が出ますので、今回の記事では、サクッとセットの情報を押さえ、最後におすすめカラーの組み合わせなども紹介させていただきます。
・メカニズム的には、降霊と腐乱が使いがってが良さそう
・赤と白は軽量のコンバットトリックカードが多いので注意する必要がありそう
・腐乱持ちのゾンビトークンを最大限に活かすデッキが強そう
「イニストラード真夜中の狩り」のメカニズム

このセットで押さえておかないといけないメカニズムは上記の5種類になります。
この中でもドラフトでよく使われている印象があるのが、降霊(アゾリウスカラー@青白)と腐乱(ディミーアカラー@青黒)ですね。
17Lands.comのWin Rateを見ると、平均勝率が58.2%のところ、アゾリウスカラー(青白)が59.3%の勝率で、ディミーアカラー(青黒)が60.2%と上回っております。
ここから各メカニズムの詳細を見ていきたいと思います。
昼と夜/DAY & NIGHT

ゲーム開始時点では、昼でも夜でもなく、日暮や戦場に出た時に昼になるという効果を持つカードが出た時点で昼になります。
自分のターンに呪文を唱えなければ夜になり、自分のターンに2つ以上呪文を唱えると昼になるという効果があります。
狼男系のカードは、夜の方が攻撃力も高くなりますし、追加効果なども強力なるケースが多いので、夜をキープして戦うのがコツですね。
ただ2つ以上呪文を唱えると昼になるという制約が、ちょっと使いづらいかな〜という感じですね。。相手はガンガン展開してくるわけですし。
降霊/DISTURB

墓地に行ったカードを降霊コストというものを使って墓地から変身させて召喚するというメカニズムです。
降霊コストを使うと、飛行クリーチャーになって帰ってきますので、序盤を耐えて後半に飛行クロック(攻撃)で、打点を稼いで勝つというデッキになります。
前半は押され気味になりますが、後半に飛行クリーチャーで押し切るというデッキになるので、個人的には使いやすい印象でした。ドラフトの飛行は強いですね。
集会/COVEN

集会は、パワーが異なる3体が力を合わせると効果が発生するというものです。人間が力を合わせて戦っている感じが出ていて、とても良いですよね。
ただ、パワーが異なる3体をそろえている間に除去されるケースが多くあり、こちらも条件揃えるのが大変だったという印象です。
腐乱/DECAYED

腐乱を持ったトークンは、ブロックができず、一回攻撃したら生贄にささげられてしまうものです。
使いづらいかなと思いましたが、生贄に捧げて効果が出るカードが多いので、このトークンを有効活用するデッキでは本領を発揮します。
また、このゾンビトークンを攻撃させる時は、基本的には相手に最後のトドメを指す時だけで、それ以外の時は静かに盤面にいていただくのが良さそうでした。
フラッシュバック/FLASH BACK

インスタント呪文やソーサリー呪文を唱えた後で墓地から再度フラッシュバックコストで唱えることができる1枚で2度美味しいメカニズムです。
1枚で2回使うことができるので、参考例で出している「記憶の氾濫」ですと、マナ総量分のカードを見ることができるので、2マナと青のダブルシンボルで唱えた時は、4枚カードを見て2枚を手札に、残りを無造作にデッキの下に入れます。
フラッシュバックコストは5マナと青のダブルシンボルで唱える事ができるので、7枚カードを見て、2枚を手札に、残りを無造作にデッキの下に入れることができます。
各色の優良コモンカード
ドラフトの華といえば、優良なコモンカードですよね。構築では見向きもされないカードがドラフトでは人気という事もあります。各色の優良なコモンカードを見てみましょう!
白のコモンカード

白のコモンカードでは、「ガヴォニーの銀鍛冶師」3マナと白のシングルシンボルで出たターンに+1/+1カウンターを2体置けます。
蝋燭罠は、白のシングルシンボルで相手の大型クリーチャーに防衛を付与して動けなくさせるという使い方もできます。
物騒な群衆は、自分のクリーチャー1体が死亡するたびに+1/+1カウンターが乗るので、腐乱持ちのゾンビとの相性が良く、組み合わせると一気に巨大化することもできます。
青のコモンカード

考慮は、青のシングルシンボルでライブラリーのトップを確認した上で不要なら墓地に置いて1ドローというコモンのカードです。青を使うなら1枚積んでおきたいですよね。
異形の隼は、2マナ青のシングルシンボルで飛行持ちの2/2と普通のスタッツですが、場に出た時に2/2の腐乱持ちゾンビトークンを生成できます。
墓地への幽閉ですが、1マナと青のシングルシンボルで墓地に5枚以上のカードがあれば強制的にタップさせて、アンタップフェイズでアンタップさせないというカードです。
黒のコモンカード

オリヴィアの真夜中の待ち伏せは、1マナと黒のシングルシンボルのインスタント呪文で、クリーチャー1体に−2/−2修正を与える軽量な除去カードです。夜のうちに唱えれば、−13/−13とほとんどのクリーチャーを除去できるカードになります。
焼印刃は、1マナと黒のシングルのインスタント呪文で、ターン終了時まで1体のクリーチャーに接死を与えつつ、1枚ドローすることができます。相手の攻撃を受けるコンバットトリック時に活躍します。
踊り食いは、黒のシングルシンボルで、こちらのクリーチャー1体を生贄にささげて、相手クリーチャーを1体破壊する確定除去カードです。ゾンビトークンカードとの相性がとても良いです。
赤のコモンカード

月の憤怒獣の切りつけは、2マナと赤のシングルシンボルのインスタント呪文で、クリーチャーやプレインズウォーカーの1体に3点ダメージです。夜であれば赤のシングルシンボルで打てます。
炎の供儀は、赤のシングルシンボルで+2/−2修正を与えるエンチャントです。ドラフトだとタフネス2のクリーチャーが主力になるので、1マナで除去できるのは強いですね。
硫黄の蛮人は、2マナと赤のシングルシンボルのクリーチャーで、威迫持ち(2体以上のクリーチャーにしかブロックされない)の2/3というサイズのクリーチャーです。昼が夜に、夜が昼に変わる度に1点ダメージというのも地味に強いです。
緑のコモンカード

影野獣の目撃は、3マナと緑のシングルシンボルで唱えるソーサリー呪文で、緑の4/4のクリーチャートークンを場に出せます。フラッシュバック持ちなので、後半に6マナと緑のシングルシンボルでもう一度唱える事もできます。
支配を懸けた決闘は、1マナと緑のシングルシンボルで唱えるインスタント呪文で、集会を持っているので3体の異なるパワーのクリーチャーをコントロールしていれば+1/+1カウンターを置いて、自分がコントロールしているクリーチャーと相手クリーチャーを強制的に戦闘させます。
跳ねる狼は、2マナと緑のシングルシンボルで瞬速(インスタントタイミングでの召喚も可能)と到達(飛行クリーチャーをブロック可能)を持った3/2クリーチャーです。飛行持ちの相手にコンバットトリックを仕掛ける時に役立ちそうです。
コンバットトリック
ここからは各色のコンバットトリックカードを紹介します。ドラフトだと特に、中盤以降にマナが立っていると気にしないけないカードということになります。
白のコンバットトリックカード

祝福された反抗は、白のシングルシンボルのインスタントで、ターン終了時まで+2/+0修正と絆魂(ハンコン、攻撃力分ライフを回復する)を得ます。そのターンに修正を入れたクリーチャーが死亡した場合は、飛行持ちの1/1トークンを生成します。
ほとばしる信仰は、1マナと白のシングルシンボルで唱えるインスタント呪文で、クリーチャー1体に+2/+2修正を与えます。人間がターゲットなら、+3/+3の修正になり、破壊不能までつきます。
希望の儀式は、1マナと白のシングルシンボルで唱えるインスタントカードでターン終了時まで自分がコントロールしているクリーチャーに+1/+1修正を与えます。集会持ちなので、異なるパワーのクリーチャーを3体が場にいれば、+2/+1修正になります。
青のコンバットトリックカード

ネベルガストの侵入者は、2マナと青のシングルシンボルで、瞬速・飛行持ちのクリーチャーですが、戦場に出た時に相手クリーチャー1体を−2/−0修正を入れます。これで一歩的に相手を打ち取ることも可能です。
驚愕は、1マナと青のシングルシンボルのインスタント呪文で、クリーチャー1体を対象として、ターン終了時まで−2/ー0修正を与えます。また腐乱持ち(攻撃後に生贄にささげる)のゾンビトークンを1体生み出して、1ドローというアドバンテージ付きです。
1マナと黒のシングルシンボルのインスタントカードで、クリーチャー1体に接死を持たせることができます。ブロッククリーチャーに使って一方的に打ち取る時に使いたいですよね。
赤のコンバットトリックカード

月の劇情は、Xマナと赤のシングルシンボルで使うインスタントカードで、自分がコントロールしているクリーチャーを対象として、ターン終了時まで+X /+0修正と先制攻撃(一方的にこちらがダメージを先行して与える)と、トランプル(相手のタフネス分以上のダメージを相手に直接与える)を得ます。
似姿焼きは、赤のシングルシンボルで使うインスタントカードで、アーティファクトを破壊するか、攻撃クリーチャー1体に+2/+2修正をターン終了時まで与えます。
盗まれた活力は、1マナと赤のシングルシンボルで使うインスタントカードで、クリーチャー1体を対象にし、ターン終了時まで3/1を与えます。自分のターンに使えば、トランプルを、相手ターンなら先制攻撃を与えます。
緑のコンバットトリックカード

直接射撃は、2マナと緑のシングルシンボルで使うインスタントカードで、自分のクリーチャーと相手クリーチャーを対象とします。自分のクリーチャーに+1/+1修正を与えた上で、自分のパワーに等しいダメージを相手に与えます。
セレスタス防衛は、2マナと緑のダブルシンボルで使うインスタントカードで、+1/+1カウンター3つを、1〜3体に自分が望むように振り分けることができます。
狩の遠吠えは、2マナと緑のシングルシンボルで使うエンチャントカードです。エンチャントカードですが、瞬速持ちのためインスタントタイミングでも打つことができます。エンチャントされたカードは+2/+2修正を受けることができ、もし対象が狼男か狼ならアンタップすることができます。
旧き道後からは、1マナと緑のシングルシンボルで使うカードで、クリーチャー1体を対象として、+2/+2修正を加えます。集会を持っており、3体の異なるパワーのクリーチャーをコントロールしている場合は、1ドローすることができます。
おすすめはディミーアカラー(青黒)のゾンビデッキ

この環境のおすすめは青黒のゾンビトークンを活かしたデッキになります。クイックドラフトでは、BOTとのピックアップのため比較的完成度の高いデッキが組めます。
ドラフトが苦手、この環境がちょっとわからないという人は、まずは青と黒のディミーアカラーでゾンビを使うと強いデッキが作れます。
ゾンビトークンは、上の絵の左側にあるカードを使うことで出現させることができますが、腐乱(1度攻撃すると生贄に)となるため、最後の一押しをする際か自分がアドバンテージを稼ぐタイミング以外では攻撃させない方が良いです。

ゾンビトークンと相性のいいカードをご紹介させていただきます。
モークラットのビヒモスは4マナと黒のシングルシンボルで、7/6という巨大サイズですが召喚するに際して生贄を追加するか、追加で1マナと黒のシングルシンボルを払わなくてはならないので、生贄要因としてゾンビトークンが役に立ちます。
特に病的な日和見主義者は、こちらのクリーチャーが死亡するたびにワンドローできるので、ゾンビトークンに攻撃をさせて、ガンガンドローしていくことができます。
食糧庫のゾンビは、3体のアンタップクリーチャーをタップするとデッキのトップを確認して不要な場合は墓地におくことができます。ゾンビトークンを並べておいて使うとアドバンテージをを稼ぐことができます。
有頂天の呼び覚ます者は、黒のシングルシンボルで召喚するクリーチャーですが、2マナと黒のシングルシンボルと生贄1体を捧げると、1ドローしながら、目覚めた悪魔4/4に変身させることができます。

ゾンビデッキには、縫込み刃のスカーブも取れたら取っておきたいですよね。青と黒のシングルシンボルを一つずつで2/3とサイズもありながら、全部のゾンビを+1/+1修正できるので最後の一押しに使えます。
グールの行進は、1マナと黒のシングルシンボルで、こちらのクリーチャーが死亡した時に誘発し、ゾンビトークンを1体生成することができます。ゾンビトークンはあるだけで相手にプレッシャーを与えるので便利な1枚です。
生体解剖は、3マナと青のシングルシンボルで使うソーサリー呪文で、クリーチャー1体を生贄に3枚のカードをドローできます。ドローソースは2枚は入れおきたいですよね。
さいごに
イニストラード真夜中の狩りは、ドラフトが難しい環境と言われており、ピックに失敗すると一気に負けてしまうという事も多い環境です。
しかしながら、ゾンビ、吸血鬼、狼男とカッコよくて、お洒落なクリーチャーを使って楽しめるセットなので面白いですよね。
是非こちらの内容を参考にしてもらいつつ、ドラフトとこのセットを楽しんでくださいね!